歴史を活かす力 出口治明著
この本を読んで率直に感じたことは出口さんの引き出しのすごさ。
どれだけ、歴史書や自分に関する情報が入っているんだろうって感心するばかり。
とんでもない量。
この本は読者からもらった質問に出口さんが回答するというもの。
例えば「へぇ~」って思った一つが、
Q、日本人の中でお金儲けがうまかった日本人は誰ですか?
A,平清盛
平清盛は、九州地方の豊かさを通貨の流通だと見抜き、中国との貿易で宋銭を輸入し、日本ではじめて貨幣を流通させた人物だそうです。
出口さんは、現在で言うとスティーブ・ジョブズなみの天才と言ってます。
そんなへぇ~っということが連続で読み物としても普通に面白かったんだけど、歴史から学べることも多いと感じた。
例えば、その本質、なぜそんなことが起こったのか?という原因が深い。
一般的な学校で習ったことのほかに、本質的な要因や原因があったことを学ぶことができる。
例えば、アメリカの市民戦争(南北戦争)。僕は奴隷制度をやめさせようとした北部の人と南部の人の戦争と認識していたけど、本質は対外貿易をめぐった経済問題だったことを知ることができた。
そういった本質的な部分を歴史から学べる事例がたくさんあって面白い。
歴史を知ることで、今現在の問題の最適解に近づける。
今後も、歴史の本やこういう本をたくさん読んで知識を増やしたい。